今回は平成25年に当店でお買い上げいただいたLED照明器具SHARPが「暗くなったり点滅する」との事でお伺いしました。
メーカーに問い合わせたところメイン基板の交換で修理代が18000円程とのこと。
お買い上げいただいた時は20800円だったので致し方ない金額かとも思いますが、今では10畳用が取付工事費込みで13800円なので新しいものに交換していただきました。
そこで引き上げてきた故障している照明器具、そのまま廃棄しようかと思いましたが腕試しに故障個所の追及に挑戦してみることにしました。
カバーを外したところです。
スイッチを入れるとオレンジ色のLEDだけは安定して点いていますが白色のLEDは不定期に点いたり消えたりしています。
拡大写真です。
光っているのがLEDの素子です。3mmにも満たない小さな部品です。
このLEDの素子の数で何畳用かが決まります。
この照明器具は10畳用でオレンジ色のLEDが128個、白色のLEDが128個、全部で256個LED素子が付いています。
この写真でLED56がオレンジ色、LED17と書かれているのが白色に光ります。
この2色の光具合を電子制御して白い色や暖かい色を作り出しています。
白色のLEDが点きません。
照明器具ですがなかなか大掛かりな制御基板が付いています。
点くときと点かない時があるので部品その物は壊れていないと思います。
こういった症状の場合は基板のはんだ付けに問題があるのがほとんどです。
振動を与えると白色のLEDが点いたり消えたりします。
感電・ショートしないようにドライバーを逆さに持って柄の方で軽くたたきながらテスターで電圧を測って電圧の変化のある所を探しながら故障個所を絞り込んでいきます。
仕事の合間を縫って格闘すること数時間
数日後、故障個所を発見しました。
ジャンパー線J30のはんだが割れています。
写真の丸で囲ったところ部品の付け根が黒くなって隙間が空いています。
この隙間が接触したり離れたりすることで点いたり点かなかったりと言う症状になっていました。
一緒に写っているのは私の人差し指です。
部品のはんだのあたる面を軽くヤスリで磨いてはんだ付けをやり直して
完成です。
白色もオレンジ色も安定して点いています。
拡大しました。
しっかり光っています。
これは、あくまでも腕試しにやってみた物でお仕事としてはお受けしていません。
修理が完成するまでに数時間かかっていますので時給で計算しても新品が買える以上の値段になってしまいますので…